MENU

INTERVIEW

みなとみらいコミュニティ
インタビュー

みなとみらいコミュニティ インタビュー

Vol.3

デートも寝落ちもライブもできる、包容力
満載のプラネタリウム像を追い求めて

公開日:2024年11月05日

コニカミノルタプラネタリウム株式会社の今井美穂さん、32歳。横濱ゲートタワーのデッキに顔を出す新名所「プラネタリアYOKOHAMA」の広報宣伝を担っている今井さんは「『人生でプラネタリウムに行くのは3回』という常識を覆したい」と、多くの人々により親しまれるプラネタリウムを日々追求しています。

テーマパークキャストからプラネタリウム業界の中心へ

今井美穂さん

出身地を教えていただけますか?

生まれは神奈川県相模原市です。現在は県外から横濱ゲートタワーに通っています。最寄りからJRに乗って1本で来られるのでわりとアクセスが楽です。親族が横浜に住んでいたこともあり、小さい頃から横浜にはよく遊びに来ていて、このあたりは親しみのあるエリアです。

この会社で働き始めた経緯を教えていただけますか?

大学では社会学を学び、その後「今しかできない仕事をしよう」と思ってテーマパークでキャストの仕事をしていました。ゲストとキャラクターのコミュニケーションをサポートするアテンド役です。並行して医療事務の資格の勉強をし、資格取得後に病院で1年ほど働いてから現在の会社に就職しました。働いている時に「楽しいな」と思える仕事に就きたいと思うようになったのは、テーマパークキャスト時代の影響です。プラネタリウムは癒しやリフレッシュをもたらす空間で、ここで楽しみながら頑張ってみたいと思えました。

入社後はどんな仕事を手がけていましたか?

入社当初はVR施設でスーパーバイザーとして働いており、接客、スタッフ教育まで幅広く担当していました。その施設が移転するのを機にバックオフィス業務に徹することになりました。時間帯責任者のような役割を担ったり、システムエラーに対応したり、スタッフのモチベーション維持に努めたり。とても大変でしたし、元々は接客の仕事がしたかったので想定外でしたが、キャリアを考えるとよい勉強になったと思います。
その後、新規事業の担当につき、プラネタリウム新規館の立ち上げを担当していました。当時は有楽町、名古屋、横浜のプラネタリウムのオープンラッシュで、会社の転換期でもありました。有楽町のプラネタリウム竣工後は、イベント企画進行・運営をしていました。新商品発表やライブ、ミュージックビデオの撮影などもでき、プラネタリウムの幅広い活用方法が近くで見れてとても刺激的でした。名古屋のプラネタリウムが竣工してから現在までは、池袋サンシャインシティと横濱ゲートタワーのプラネタリウム2館の広報宣伝活動をしています。弊社のプラネタリウムは、常に様々な切り口の作品が上映しているので、星の知識に自信がなくても、ふらっと気軽に楽しんでいただけると考えています。

遊びも学びも楽しみも、ふとプラネタリウム運営につながっていく

ご自身でプラネタリウムを鑑賞することはありますか?

はい、ふらっと見に入ることはよくあります。新しい作品はチェックしておこう、とか。ちょっと疲れていたときは、気がついたら口を開けて寝ていたこともありました(笑)。お客様にも寝落ちしていただくくらいリラックスしていただけたらいいなと思います。

休日の過ごし方を教えていただけますか?

テーマパークや最新のおでかけスポットに遊びに行くこともあります。先日は同じチームの同僚と出かけました!大人になっても大人数であれだけ楽しめることに感動して、仲のいい職場環境を改めてありがたく感じました。それから、2ヶ月前にはユニバーサルスタジオジャパンの年間パスポートを購入したんです。会員向けのキャンペーンやイベント情報を見ていると仕事の参考になり、うちでも会員向けに先行上映会ができたらいいなあ、などアイディアが膨らみます。
また、実は最近、リスキリング(学び直し)でマーケティングを勉強しています。コロナ禍で家にいる時間が増えた4年前に入学しました。オンラインで受講し、課題レポートを深夜2時3時までやってしまいます。

まちもプラネタリウムも、自由に生き生き楽しめる未来へ

横濱ゲートタワー周辺での、今井さんの過ごし方を教えてください。

出勤時に気になるのは、横浜駅から横濱ゲートタワーへと歩く時に築地橋の上から覗く、川の中です。水が澄んでいると、魚が見えるんですよ。釣りをしている方もいて、釣れるのかな?と覗いてしまいます。天気が良い日は川の水が澄んでいるのでお散歩が楽しいです。そして、朝からお元気に活動していらっしゃる方々にたくさんお目にかかります。プラネタリウムの朝11時の回にシニアの団体がいらっしゃることも少なくありません。新しいもの好きなシニアも集まってくるまちなのかもしれませんね。
忙しい日は、徒歩3分で行けるセブンにお世話になりすぎています(笑)。キッチンカーも出ていて、楽しみなのは金曜日にやってくるOTTERSのドライカレーです!天気がいいとデッキで食べています。そして、仕事が終わると会社の人たちとよく飲みに行きます。このあたりはホワイト企業が多いせいか、いいお店がたくさんあるせいか、17時を過ぎるともうみなさん飲み始めているから驚きますね……(笑)。うちのプラネタリウムのカフェでも星にちなんだビールやカクテルをご用意していて、最終上映が始まる時間まで注文することができます。

今後、このプラネタリウムでやってみたいことはありますか?

「人生でプラネタリウムに行くのは3回」といわれているのをご存じでしょうか。こどもの頃に学校の授業で来るのが1回目、大人になってデートで来るのが2回目、親になってこどもを連れてくるのが3回目。それだけ、ということです。この常識やハードルの高さを変えていきたいなと思っています。当館はメインターゲットを大人向けとしている施設ですが、家族やこどもたちがもっとフラットに来てもらえる施設になるために、幅広い方々が興味を持つ企画をしたいです。国民的なアニメコラボレーションのプラネタリウムはこどもたちが喜ぶでしょうし、プラネタリウムでしか実現できないコアファン向けのコラボにもチャレンジしたいです。

このまちに今後期待することは何でしょうか?

今はみなとみらいの開発が落ち着いて、メディアの取材も「横浜を1日回遊して遊ぼう!」といった趣旨のものが増えてきました。バスなどの交通機関が整っているという強みを生かして、電車移動だけに囚われない自由な遊び方ができる、何回来ても新鮮に楽しめるまちになるといいなと思っています。
このプラネタリウムが開館する時、近隣施設にご挨拶に行くと「またひとつ素敵な場所ができて嬉しい」ととっても温かく迎え入れてくださったのが印象的でした。横浜は地域柄、一緒にがんばりましょうね、という雰囲気に満ちているので、周辺の施設同士で連携し、まちのいろいろな方と関われるような場ができたら嬉しいです。プラネタリウムもそのひとつとして地域住民の力になれることを考えていきたいと思います。

コニカミノルタプラネタリウムは、プラネタリウム機器メーカーとして唯一、プラネタリウム施設を運営しています。
日常を離れた幻想的な空間で、著名アーティストとのコラボレーション作品や、アニメーション作品など、エンタテインメントとしての星空体験を提供しています。
プラネタリアYOKOHAMAは、星空のあるライフスタイルを提案するプレミアムなプラネタリウムです。LEDドームの美しい映像、カフェ、ショップなど、総合的なエンタテインメント空間をお楽しみください。